




端正で美しい彫り目のうつわ Semi-Aco加賀雅之さん
1974年京都生まれ。大学卒業後、会社勤めを経たのち、木のものづくりの道へ転身され、
現在は、自然に囲まれた岡山県美作市に工房を構えていらっしゃいます。
会社勤めから一転し木工作家の道へ という大きな決断をした背景には、
元々、ものづくりに憧れを抱いていた加賀さんが、
ものを売るという営業の仕事を経験する中で、
「自分がよいと思うものを、自分の手で作り、人々へ届けたい」
という想いが強くなり、独立に至ったという背景があります。
手仕事の痕跡が出すぎない、丁寧で美しい彫り目やフォルム。
加賀さんのうつわから何か強い信念を感じるのは、
そういった加賀さんの背景から生み出されているものなのでしょう。
屋号であるSemi-Acoとは、セミアコースティックギターの略の“セミアコ”です。
エレキギターとフルアコースティックギターの中間的存在、
転じて、工業製品と工芸作品との間を意味しています。
大量生産品でもなく、かといって一点物の高価な作品でもない。
使うことで日々の暮らしがほっと穏やかになるうつわです。